○五話

わずかに白い光をはなっている糸の前を毛深いのがとおりかかりました
ねばついた油にひっかかったので見てみることにしました
糸に織りこまれた詩(うた)を読んでいるうちになんとかしたいと思いました
これにつなげて自分の衝動を糸に織りこんでみることにしました

あわれみの形は充足の形とつながりました
こんなに夢中で糸をつなげたことがこれまであったでしょうか
それから満足げに毛を風になびかせました