○一話

小さなため息が暗がりの土の上でかすかに聞こえたように思えました

うっすら光るあのかがやきにむかっていいました
「そっちは いいとこかい」
なんとかしてそちらにとどくことはできないかと考えました
光にはねかえされた小さなつぶやきは
冷気にさからって あるいは湿った風にのって 森の奥深いところで詩(うた)になるのでした