蜂のこと その8

●スズメバチ

bee_008.jpg


数十個もおかれた木箱のいくつかに、スズメバチが死んでいました。
「大きいですね」というと、「これは、まだ小さい方のでコガタスズメバチです。もっとね、オオスズメバチは大きいんですよ。」と中から死骸をとりだしてほうりました。
それから養蜂家は、どんな蜂でも役に立つといいました。農家の人はツバメが害虫をよく食べるからツバメを大事にするけれど、オオスズメバチの方がはるかに害虫を捕獲するのだそうです。それでも、養蜂をしている以上は襲撃されるのは困るので、スズメバチは殺してしまうとあっさり答えていました。
2004年の夏、わたしの家にもスズメバチが来ました。私は、数日窓越しに観察をしましたが、近所のことや、自分たちが刺されるのも嫌なので、結局のところ駆除を選択しました。半分いたたまれない思いがして、こうした自分は嫌いだったことを思い出しました。
ただ皮肉なことに、西洋みつばちを養蜂として日本で飼えるのも天敵となるスズメバチがいるからこそなのだそうです。もし天敵がいなければ、外来種の西洋みつばちが野生化して繁殖をしてしまう。それが阻止できているのはスズメバチのお陰なのだそうです。もちろん、西洋みつばちの野生種も日本で発見はされているそうですが、今のところはまだとても希な事例のようです。
自然界と養蜂というバランスはとてもアイロニックだと思いました。