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2006年05月12日
蒔絵の針箱

箱石とはなんと心にひっかかる名前だろうか。
宝石箱のようなものを思い浮かべたり、あるいは、四角く切り出された石を思い浮かべたりする。箱という形に惹かれるし、石という素材にも惹かれる。いずれにしてもミニマルな原形をとどめた感がこのことばにはあってわたしをひどく魅了する。
だから、そんな土地にありもしない空想を抱いてどんなにしても自分の好きな場所にこじつけたくなったりする。
ところで、まるで違う土地にこんな伝承があるそうだ。
母の形見の蒔絵の針箱をせめて後世に残しておきたいと姫は断崖から「石になれ」と命じて投げ落とした。それからその針箱は断崖を転がり壕に落ちて石になった。この石はそれ以来「箱石」と呼ばれるようになったそうな…。
*盛岡から走るローカル線のJR山田線の駅に「箱石」という駅がある。源義経伝説と箱石家にまつわる話しもあるようだが。
posted: mitsubako at <07:32AM>