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2006年10月17日

午後の谷中

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わたしはつくづく自分のリズムはアンダンテぐらいだと思う。「マイペース」とか「のんびり」はかなり良心的な見解で、じつはのろまなんだと思う。ぴんと張りつめていた時間から放たれたすぐ、ちょっとだけブルーになる。だけど、瞬く間に元気をとりもどす、きっと、いつものように。

谷中の午後の空の下、友人のyamaさんとm-louisさんのお宅へ行った。今、開催中の谷中工芸展で「谷中M類栖/1f」丸井金猊リソースver1.0を主催しているからだ。丸井金猊のリソースはこれまでにも数回わたしは目にしている。新しい谷中という地でようやくギャラリーにまで展開したm-louisさんを見ていると、こつこつと積み重ねられた記憶と「時」がそういう方向にもっていってくれて、そうなったような自然な流れを感じる。
丸井金猊の繊細かつ斬新な絵画と同時にm-louisさんの活動を垣間見ることができて嬉しかった。その場に家族とか血筋のような赤いものはあまり感じないのがまた新鮮だった。
それからアトリエ アラン ウエストさんのところへお邪魔した。アランさんのアトリエの前は何度も通り過ぎたことがあるけれど、アランさん本人にお会いしたのは初めてだ。
彼の床の間の考察は自由だ。日本人の居住空間から床の間が消えていったのも、おもしろさが失せたからだろうと彼はいう。規格化された床の間からは個性が消失し、有用性もなくなってしまったからなのだろうか。
考えてみると、小さいころ、床の間がわたしの部屋だったことがある。本棚と机がそこにはめ込まれて、妙な空間だったことを覚えている。まがった床柱が邪魔で、薄暗い感じが嫌いだった。
アランさんの目線でアランさんのような作家によって、いったん床の間の概念が崩されて、また、新しい床の間という空間が息づいてくるのかもしれない。

2軒訪問するだけで、ゆったりとした十分な時間が過ぎて、下町はもう夕方。
谷中ボッサで何度目かのお茶をyamaさんとして、ぽそぽそと自分たちの会話をかわした。yamaさんから彼女が取材と構成を手がけた本をいただいた。長年の雑誌連載のものなどを再編集したものだそうだ。『アンビエント・ドライヴァー』細野晴臣。
なんとなく熊野のにおいがするな…なんて目次を見ながら思った。今日はもうかれこれ10数年近く、兄貴分で親しい友人に会う。音好きの編集者なのでこの本を持って出かけよう。

*yamaさんのブログはこちらから。
*m-louisさんのブログはこちらから。
*谷中工芸展2006はこちらをご覧ください。

posted: mitsubako at <08:23AM>

comments:

わ。きれいに写真撮ってくれてありがとう!
羽根は谷中産?
「昨日の思い出」という感じで嬉しいです。
茅ヶ崎でも素敵な時間が待っていることでしょう。きっと。
よい充電期間を!

posted: ya ma@tokyo on 2006年10月17日 11:00

mitsubakoさん、先日ははるばるお越しいただき、ありがとうございました。
写真の方もさり気なく判子が出てるあたり、nice! です :)

山門不幸のあとに、アランさんのアトリエに行ったのは大正解でしたね。あの偶然の4人だったからならではの話が聞けたように思います。
ちなみに三鷹金猊居に住んでいたときは床の間がステレオスペースになってしまってました。それって結構、床の間貧相利用の典型的なスタイルなのだそうです(汗)

posted: m-louis on 2006年10月18日 21:31

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