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2004年12月10日

蜂のこと その29

●しびれる森の蜜
蜜の獲得には養蜂をして蜂蜜を採蜜する方法と、蜂蜜猟をする方法があります。
岩手の川井村の方が、ヤマバチの話しをしてくださった時、「ハチミツの精」の話しがすぐに浮かびあがってきたのです。
なんでも、ある方が山に入って蜜を見つけ、それを口にするとしびれるという話しだったのです。だから、森で見つけた蜜はその場では食べないというのです。
中南米の伝説の話しはいい伝えによくあるように、少し教訓めいたところがあります。でも、もうひとつわたしが少し想像をめぐらすのは、蜜酒で酔うということです。蜜酒はヨーロッパなどで飲まれるものではあるものの、この酔いと、川井の方が体験されたしびれになにか連鎖するものがあるように思えたりしてしかたがありません。
一方、確かにしびれを催す有毒な花からの蜜がまざるという説も聞いたことはあるけれど、科学的にどうしたという立証よりは、靄に包まれたような奥深い森の中で、したたる黄金色の蜜と酔いは人間の欲深い深層心理をつく幻想的な話しだと思うのです。

あまり踏み込みすぎないでおきたい世界だと思います。

posted: mitsubako at <22:34PM>