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2004年11月28日

蜂のこと その17

PB130106.jpg●本物の蜂蜜
先日、養蜂園から、みかんの蜂蜜が届きました。ふたを開けると、柑橘の香りと蜂蜜の香りが合わさって心地よい感じの空気が漂います。ところで、養蜂園からお送りいただく蜂蜜はコチコチと固い塊です。そして、瓶の一番上は泡のような白い層があります。いっけん、なんで固まってるんだ……っと思う方もあるかもしれません。でも、これが本当の純粋な蜂蜜なのです。「本物の蜂蜜の見分けかたは、まず、固まるということです。そして、瓶に詰める時に手作業でやったというしるしがこの泡にあるんですよ。」と養蜂家が教えてくれたことを思い出します。
糖類について、私は何も知りませんでした。養蜂家は「糖には大きく分けて2つの種類があるんですよ。1つがね、多糖類、そしてもう1つが単糖類というんです。」と話し始めました。砂糖などの主成分となるショ糖がこの多糖類で、これは人間が体内に吸収すると小腸で酵素分解をしてブドウ糖や果糖になり、エネルギーとして吸収されるのだそうです。一方、蜂蜜は単糖類に属します。これは、人の体に入った時、分解をしなくてもすぐに栄養になるのだそうです。「あなたはネクターってことばを聞いたことがあるでしょう?ネクターっていうのは花蜜のことですよ。これは多糖類なんです。みつばちは、ネクターを集めて、はちの体内で唾液によって分解をするんです。」ぎっしりと蜜が詰め込まれた巣板を1枚とりだして「ほら、よく見てごらんなさい。これが蜜が集められて蝋で蓋をされた貯蔵庫ですよ。持ってごらん。重たいでしょ。」私は、そっと受け取り、手にしてみました。ずっしりとした重みが、この薄い巣板から感じることができました。「よく、できてるでしょ。六角形というのは、最小限の構造で最大のものを貯蔵できるんですよ。ハニカム構造って言うでしょ。それは本来はこのみつばちの巣のことから由来してるんです。それから、養蜂家は言いました。「これをなめてごらんなさい。」
指先に、初めて、みつばちの巣に蓄えられた蜜をほんのちょっとつけて、それを口に運びました。今まで口にしたことのないような、花の味がじわじわと広がっていくのを感じました。どんなたとえようもないほどの感動の一瞬でした。「あなたがね、今指につけたそのちょっとの蜜は、一匹のみつばちが300往復して集めた蜜の量ですよ。」

posted: mitsubako at <21:33PM>