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2008年02月05日

満山紅柿

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故小川伸介監督の未完の遺作「満山紅柿 上山--柿と人とのゆきかい」をレイトショーで見てきた。このドキュメンタリーは5,6年前になるだろうか、アテネフランセでの上映期間をのがして以来、なかなか見る運が巡ってこなかった作品だ。ふとしたことで東中野のポレポレで上映されることを知って駆け込んでいったとでもいえようか。
過疎化がすすみ、消えゆく村のドキュメンタリー作品はこれまでにもいくつか見たことがある。テレビ番組などでもとりあげられたりすると、ぼんやり見てしまうことがある。先日も過疎化とは逆に、本土から若者の移住者が相次ぎ、ちょっとしたベビーブームがおきている沖縄西表島の放映を見てじわじわと感動した。番組タイトルは「古老の島 祈りの島~沖縄西表島 都会の青年と伝統の暮らし~」でETV特集だった。
満山紅柿で小川監督が大島渚のインタビューを受けて語ったことばが印象深く心に残る。
村々が自然に消えていく…不自然なことなのだけれど、ろうそくの火が消えていくようにすっとなくなっていくと。
小川伸介さんはもともと岩波映画製作所を経て、70年代後半より山形県上山市牧野に拠点を移し「ニッポン国・古屋敷村」「1000年刻みの日時計--牧野村物語」で知られた監督でもある。
「満山紅柿」は村で柿むきをする老人たちをユーモラスな切り口で記録されていた。干柿ができるまでの工程をていねいに説明し、渋い小さな柿が立地条件と人間の手仕事でもっとも甘い干し柿になることがよくわかった。村人の話はおもしろく笑ってしまうシーンがいくつもあった。
干柿は、干していればできるものと思っていたけれど、人の勘とみがきによって発酵がすすみ旨みも出る。なんと手の込んだものなのだろうかと思った。

*ドキュメンタリーは東中野ポレポレにて
2.13 [水] 満山紅柿 12:30 (90分)

posted: mitsubako at <17:19PM>