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2007年05月06日

覚めた夢 これから見る夢

ひとは抱いた夢の数だけ覚めていく
ひとつ ふたつ 頭上を流れるごとく通過する雲のように 近づいたと思えば通り過ぎて
やがては どんどん遠くなる 別れたり あきらめたり はかなく消えていく
それは悲しくて 夢なんかもう二度と見ない と心に叫んだはずなのに
また追いかけて 夢を見たくなる いつだって見ていた これから見るはずの夢


あたかも地上を照らすすべての光は、実は海から発せられ、それが空に反射していると見えるのだった。波は、その上をしっかと踏みしめて歩いてゆけそうに、堅固に見えた。逆に、そこを歩く人が沈み、陥ちこんでゆくのは空のほうである。荒れ狂う、底しれぬ銀色の深みへと、きらめく銀、いぶし銀、どこまでも銀が銀のなかで反射しあい、ゆるやかに重みもなく、波だち、かたちを変え、そびえたつ銀の空のなかへと、人は陥ちてゆくだろう。
アイザック・ディネーセン 夢みる人びと

posted: mitsubako at <13:30PM>