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2007年01月04日
Cy Twombly

昨日の表参道の午後は新年の人出で賑わっていた。雑踏をよそに、美術カタログを扱う書店にぶらり立ち寄る。トォンブリの画集が目にとまるところに置いてあって、ぱらぱらと頁をめくった。
トォンブリの作品は90年代にベルリンの新ナショナルギャラリーで開催されていた展覧会でゆっくりと見た記憶がある。ミース・ファン・デルローエの箱の中で過ごしたこの時間は今でもわたしの宝物だ。
以前からトォンブリの作品性はあまりに無意図的すぎて、「いたずら書き」と称されることが多く、その評価は賛否両論だった。当時、親しくしていて、若くして亡くなった現代アーティストのM氏にトォンブリの作品に惹かれることを話すと鼻から「えー、トォンブリ」と小馬鹿に笑ってかわされた。それでもわたしはこの感覚的ないたずら書きが大好きだった。即興に近い詩人のノートに無邪気でナイーブな未完成を感じるからだ。ナイーブは哀しみと慈しみをさそう。
部屋に帰って、引き出しからベルリンで買ったカード集をとりだして一枚一枚に目をあて回想にふけった。
posted: mitsubako at <15:05PM>