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2006年11月27日
なんとなくコレクション

また古道具ニコニコ堂の話。
つづけて新紀元社から出ている「なんとなくコレクション」長嶋康郎を読んでいる。五十音順で長嶋さんのコレクションの写真とそれにまつわることがらが書かれている。ご託を並べるようなことはひとつもなくて、すっきりと体験談やものには価値がないこと、そして作品としての古道具が読みとれる。
鎹継ぎと書いて「かすがいつぎ」と読む。
こんな仕事の存在を聞いたことがあっただろうか。少なくともこれを読むまでのわたしは、それを知らなかった。骨董市や骨董に格別興味があるわけでもなく、暮らしの中に取り入れているというほどでもない。あるものと言えば、祖父のほんの少しの残留品、親戚から捨てるなら趣があるからとゆずり受けたもの、そんな程度だ。
鎹継ぎとは日常で割れた茶碗などをホチキスの針のようなものでとめて修理をする技術で、針先はその陶器の表面には出ていないというからすごい。鎹継ぎの茶碗を今度探してどんなものか見てみたいと思う。この仕事の多くは在日朝鮮人が請け負っていたことから「朝鮮継ぎ」とも呼ばれるそうだ。
「修理ということ」の章にこんなことばがあった。
古道具屋の修理となるとまた別の意味でいろいろある。もちろん“いい仕事”もあるのだが、商売のことを考えるとそんなに悠長に手間隙もかけていられない(こともある)。いわゆる“ニセモノ”作りというわけではなく、お客さんの心に合った、古さを損なわず、気になるところを上手くやってみせる。安価で。
まあ、とにかく、読んでいるとその気になってくるからやっぱり長嶋さんはタダ者ではないような気がしている。
posted: mitsubako at <06:47AM>