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2006年11月24日
ニコニコ通信

通勤の電車は朝がものすごく早くなって一番のラッシュ時。サラリーマンはつらいのだ。
なかなか満員電車で本を広げる気持ちにはなれない。それでもどうしても気になって数ページだけ、たった5分でも3分でも座れたら開いているのがニコニコ通信。
古道具ニコニコ堂の店主長嶋康郎さんが長年つぶやいてきたことばの数々だ。ニコニコ堂のことは、作家の岡崎乾二郎さんから昔よく聞かされていた。岡崎さんが話すからなおさらユニークでどんな仙人みたいな方だろうかと思い浮かべてはクスリと笑ってみたものだ。
これまで、長嶋さんの存在は知っていたけれど、なかなか本を手にすることはなかった。四谷のアート・ステュディウムで配られるartictocを手にして、発売されたらぜひとも読みたい『時のかたち』ジョージ・クブラーの特集で、かたちの素をテーマに長嶋さんと岡崎さんの対談が掲載されていた。長嶋さんのモノの価値観がとてもおもしろくて、おかしくて、急に本を読んでみたくなったのだ。
中谷礼仁さんが発行したニコニコ通信は長嶋さんの直筆のコピーだし、なすび新聞なんかを思い出したりもして、素朴な日常性のなかに垣間見るシニシズムとでも言おうか。シベリアンハスキーの巻なんて、なんだか笑いと涙がごちゃまぜになって何度も読みたくなるなんでもないお話。
編集出版組織体アセテートから出しているニコニコ通信の帯に岡崎さんが「ニコニコ通信は文字通り 人にニコニコを送る通信であった。」と書く。
ほんとだね。ごみかごから広い集めたような捨てゼリフがびっしりなのに、読んでるとニコニコしてくる自分がいるから不思議だ。
posted: mitsubako at <21:52PM>