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2006年10月30日
湿原へ

自分で歩いてみたいと思う場所が決まるのは、突然だったりする。十分な下調べはそれほどせずに、行ってみたいとイメージする気持ちを優先することが多い。春から夏にかけては「霧の草原」のことばかり思っていた。夏から秋にかけては「湿原」ばかりが頭に浮かんでいて、漠然と数か所行く先を考えていたのに、気がつくと晩秋。条件はただ湿原の中もしくは湿原のそばで、それまで考えていた候補地ではない場所へ出かけてみることにした。
花の季節の名所として知られる霧ヶ峰高原に八島湿原というのがある。諏訪大社の奥宮とも言われる旧御射山遺跡はこの湿原の中にひっそりと佇んでいる。もしかしたら、霜の降りた湿原を見ることができるかもしれないと思って、冬支度で出発した。滞在中の湿原は思いのほか、暖かかった。
諏訪湖から上がって、標高約1000m地点を通過する付近のカラマツ林、それから標高約1600mの八島湿原は、太陽の光をきらきらと浴びて黄金色に輝いていた。落葉した木々と空に向かってひらけた湿地帯は明るい。時折、風にのって流れる雲が、枯れた湿原の上に微妙な光の陰影を投じる。どの時を切りとっても色彩の調和が美しく、一歩あるいては立ち止まり、また一歩あるいては立ち止まりながら、秋の豊かな心の逍遙を楽しんだ。
洋燈がともされた宿で谷間に長く、かん高く共鳴する牝鹿の声を耳にしながら、霧と雨の静寂な夜が通り過ぎていった。
posted: mitsubako at <06:37AM>
湿原というと釣り吉三平の影響でイトウの釣れる釧路湿原しか思い浮かばないんですが、諏訪大社の奥宮にこんな素晴らしいところがあったとは!
うちは母方祖母が諏訪の系列で、割とよく行くところなので、今度行くときには少し時間を作って上ってみようと思います。
posted: m-louis on 2006年10月31日 02:34
m-louisさんこんにちは。このあいだはありがとうございました。
ところで諏訪方面を走ったとき、そういえばと思っていたのです。八島は今はひっそりした湿原ですが、花の季節ともなると大勢の人がつめかけて、想像もつかない混み具合とか…。
晩秋をおすすめします。
posted: mitsubako on 2006年11月01日 07:24
mitsubakoさん、早速Flickrから飛んで来ました。
この湿原の写真も素敵ですね。すっかり、mitsubakoさんの写真のファンになってしまいましたよ。私は、岩手県宮古市の出身です。いつも岩手は、心のオアシスになってます。岩手の大自然の写真を見るとほっとするんです。mitsubakoさんの自然との対話やみつばちの話…すごくほっとするコラムですね。これからも度々立ち寄らせて頂きます。
posted: endunham on 2006年11月04日 23:28
endunhamさん
photologの方とは、ほとんどリンクをさせていなかったのですが、タイマグラのfilmを見られた方ならと思っておもいきってリンクをお知らせしました。読んでくださってありがとうございます。
フィールドノートの奥畑さんは、よく宮古に魚を買いに行くようです。次回遊びに行く時は、宮古へも行ってみようと思います。
ちなみに、タイマグラの山代陽子さんのブログ
http://taimagura.cocolog-nifty.com/
それから、遠野で馬附住宅をてがけている徳吉家のブログ
http://blog.goo.ne.jp/zingarou
すてきな方たちです。
posted: mitsubako on 2006年11月05日 07:29