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2006年10月29日

こんな記事が…

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あまり日曜日にブログを更新をしないから、今日は日曜版ということかな。
数日、家を空けていて、たまった新聞をぱらぱらと開いてみたら、こんな記事が掲載されていた。
わたしは、企業広告ということをどれだけ意識して生活をしてきただろうか。手にする雑誌、目にする美術作品、テレビ番組。上げればきりがないけれど、わたしが面白いと思ったり、感動をするものは大概、企業スポンサードの傘下だったりする。美術という世界に少しだけ足を踏み入れたとき、企業スポンサード、自治体のスポンサードにいやというほどお世話になった。けんかもたくさんした。それが、いいとか、悪いとかそんなことを言いたいわけではない。
心身に対して共感や問い、時には怒りを与える媒体は、協賛なくしてはなかなか表現できない時代が続いた。送り手も受け手もうすうすそんな色を気づいてはいても、そんなもんさと見て見ぬふりをして過ごしてきた。でも、今すこしづつ、わたしの周囲は変わりはじめている。ネットや小冊子をうまく活用して自分たちのメディアは自分たちで作ろうとする小さな動きだ。それよりもずっとずっと大先輩で親分格のような媒体が「暮しの手帖」だったのではないか。
協賛なしのメディアはとても自由で、どこ吹く風って感じで向こうの方にかっこよく存在するように思っていたけれど、その存続には厳しさが伴うはずだ。だってそれをわたしが手にしようとするなら、そのメディアに一票投じるような気持ちがあるからだ。荒々しく、スピーカーをつけて駆けめぐる宣伝カーとは違うけれど、日々の静かな選挙戦のようだなと思ったりする。

*記事は朝日新聞2006.10.26 朝刊 コラム:「ひと」松浦弥太郎さんです。

posted: mitsubako at <15:06PM>