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2006年09月29日

季節はずれ

凛とした空気に、不純の粒子が運ばれはじめると、眠っていた生きものたちが、むずむずとうごめき出す。
ゆるみかけた冬と、かけだしの春の日だまりにあの子は重たい白いムートンを着込んでいた。
三月のころ。

空にはすじ雲、夕焼けいろの風が吹いていて、あの子の半袖から体温を奪っていく。ふわっとひろがる、白いコットンのスカートを両手できゅっとつかんでる。
そして十月。

そのときの光と風にぴったりするものが、あるはずだけど、少しだけ、それにはずれてあの子は感じる。
季節はずれにはっとしていることがある。

posted: mitsubako at <07:22AM>