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2006年09月28日

空白のあと

これからまた本が読めるんだろうか しばらく、こんな心持ちが続いていた。
空白のあとをとりもつかのように開いた本に偶然こう書いてある。

「この一冊の詩集を読んだなら誰でもが、詩についての共感を持つだらう。今迄に他の詩人の詩を愛してゐた人は、もう他の詩へ移って行くのがいやになるだらう。……」

まだ読める時間があるのに、わざわざ一章づつ読んだり。
繰り返し同じ章を読んで、できるだけ最後のページをめくるまでの時間をじらして。
読み終えても、余韻にひたっていたいから、その本をかかえて散歩に出た。
いつまでも、他の活字を読む気になれなくて、しばらくそんな自分をほっておくことにした。

空白から幾日も過ぎて、手がのびて開いた本のそこここに、これまで触れたテキストの印象が映っている。

posted: mitsubako at <07:21AM>