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2006年09月20日
ハンノキのコンサート

まだまだ蒸し暑さの残る日曜日、台峯ウォークで知りあった市川節子さんのおさそいで、はじめて「ハンノキのコンサート」へ出かけた。
ひとつは、CONSERVACIO PATAGONICA=コンセルパシオン パタゴニカ。パタゴニアのある地域を国立公園として保護化していく運動に参加をしたパタゴニア社の赤星昭彦さんの話しを聞きたかったからだ。この保護活動地域はもともと、広大な羊毛産業のために開拓された牧草地帯だった。一時期、羊毛はこの地域の一大産業であったけれど、現在では需要もめっきり減り羊毛の価値も下がり、牧場閉鎖に追い込まれ放置に近い状態となっている。当時、放牧用に張り巡らされた有刺鉄線はのべ800kmにも及び、もはや不要となったこの鉄線には、生息動物がひっかかり命を落としてしまうことも多いという。赤星さんは、各国のボランティアメンバーに加わり、この有刺鉄線の除去作業を行って来た。将来的には、牧草地帯を本来のパタゴニアの生態系に戻していくことが大きな目的となっている。
このボランティア活動に参加中は、地元のガウチョのコミュニティに寝泊まりをしたという。興味深かったのは、ガウチョたちは複数の家族で共同の暮らしをしていて、食事は地域内にある食堂に行って全員でするという話しだった。
アイセン地域は現在ダム計画がもちあがっていて、これにより多くの雇用が約束されるという。しかし、一時的なこの計画が本当にこの地域の未来を生きたものにするのかどうかは、大きく政治的にも二分されるという。どこかで聞いたような話しだ。
大なり小なり、わたしたちは、何か行動をおこす際に、環境とのかねあいを黙視できない時代になった。
資源、物資は必要ではあるものの多くを望まない、そこそこの加減に落としていかなければとつくづく思う。遠く地球の反対側のことだけではない、わたしが生きていること自体が世界の環境に関わる影響は良いも悪いも含めてそれなりだ。より良くしていくためには小さすぎる存在であるし、悪影響を残していくにはやっかいな存在だったりする。そんな自分に気づかされる1日だった。
講演のあとは、荒井靖水さんと荒井美帆さんの薩摩琵琶、二十五絃筝のアンサンブルを初めて聴いた。武智由香さん作曲の『糸の道』はとても美しく、沖縄のあけずば織を思いおこすような繊細さだった。今週末に行く高橋悠治さんのライブとも関係の深い方なので繋がり続きのイベントに楽しみがふくらんだ。
市川節子さん、これからも台峯の活動どうぞがんばってください。優しい人柄が心に残るすてきな方だなと思います。
*市川さんが主宰するフレンズ・オブ・カマクラ・台峯についてはこちらに書きました。
posted: mitsubako at <07:44AM>