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2006年08月23日

猛暑と向き合う

仕事へ出る前に朝のニュースを見ていた。一大事件などはもうほぼ終わっていて、都会のセミ特集が流れていた。渋谷の街の夜のこと。街路樹が植わる土からはい出した幼虫は、昼間の熱もまだ冷めやらぬアスファルトの上を歩く。見つけた羽化先は自転車のタイヤ。タイヤの凹凸部分に足をひっかけ、ネオンきらめく宵の中、いよいよ殻をやぶる時がやってくる。どんな環境でも虫の繁殖はこうして繰り返される。
その晩、仕事帰りの道を歩いていた。ひどく靄のかかった蒸し暑い夜、何かが起きそうな予兆を感じながら樹木の多い細道にさしかかった。騒々しい虫の音、そう、声とはとても表現できない機械仕掛けのようで、その場所だけ盛り上がっている。生まれて初めて聞くようなこの大音響のノイズに、今朝方、テレビで見たセミの生命力を今度は体感した。人間も沸き返ろうよ。もっと精気を出してさ、って励まされている気がしてきた。

posted: mitsubako at <07:54AM>