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2006年08月02日
玉蟲
ふたたび、室生犀星の本を読んでの感想。
火の魚を読んだ後は随筆女ひとを今読んでいる。これはこれで、また夢中になって読める部分が多々あるのだが、火の魚の中に玉蟲という章がある。
あはれということばの奥にちらつくはかり知れない人のゆらぎ。
「あはれといふ程のことはないが、いじらしいものが溢れてゐないこともない。
詩を書くことを知らない人間は平常の生活の中でふと思ひついて詩の中にはいりこんでゐるものだ。どんな人間も何時も詩とか小説を知らずに書いてゐて、しかもそれらに羞かしさうに謙虚に行うてゐるものに思われた。日は晴れ亘り、その日の色にすかして眺める玉蟲のかがやきが……」
わたしも知らずに描いているんだろうか…そうでありたいと切に願うのは一体なぜだろう。
posted: mitsubako at <07:48AM>