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2006年07月12日
青いさかな
深海の青色にきらきらと光がさして姿を現す人魚。
さかなは水中で自在に泳ぎまわるっているが水面を隔てたあちら側の世界ではほとんど生きていくことは難しい。その隔たりや体の形から時として不自由な哀れみをさそう生き物でもある。
目、口、鰓、鱗、そしてにおい、感触…そのどれもが冷たく無表情に感じる。
わたしが出会ったさかなの描写のなかでそれとは異なる溢れる力を感じる一節がある。
私は魚の生けるがままに生き、魚の喜べるがままに喜び、魚の悲しめるがままに悲しみ、朝より夕に、夕より夜に、私の心を青く描くことによって、はつきりと命を把握してゐる。
『朝、青く描く』生命 前田夕暮
posted: mitsubako at <07:41AM>