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2006年03月13日

うかたま

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どうしても、静かなところでゆっくりと手紙を書きたいという思いがつのってどこへ行こうかと考えていた時、タイマグラという土地に巡り会った。それは昨年の5月のこと。
岩手県にあるカタカナの地名タイマグラ、雄大な早池峰山の裾野に小さな山小屋フィールドノートがある。何もとりたててないけれど、何もないというところを休暇の場所に選ぶのは意外にむずかしかったりする。とにかく日頃使う、PCや携帯など便利な通信ツールのスイッチをオフにして、自分の手でえんぴつを持って書きたいというのがこの旅の目的だった。フィールドノートは、そんな場所に100%ぴったりとはいえないけれど、大きな自然に包まれた本当に何もないところだった。わいわい楽しく家族のようにして、わたしは自分の田舎ができたようなそんな一時を温かい薪ストーブのまわりで過ごさせてもらった。

「うかたま」は、宇迦御魂神に由来することばだそうだ。もともとは稲の豊作を願う守り神だったという。その土地と深く結びつく先人の知恵や精神を支える「食」をテーマに、わたしたちが忘れかけてしまった素朴な味を伝えようとする雑誌が昨年冬に創刊された。フィールドノートですっかり仲良しになった宿主のひとり山代陽子さんが、ここにタイマグラから楽しい連載をはじめた。
陽子さんが今いる食文化圏は決してオシャレで洗練されたものではないけれど、季節ごとに人間が土や空気から感じた、原点に近い食欲と結びついたものではないかと思う。生命をぎりぎりの環境の中で支えるための工夫や、空腹をなんとか乗り越えるための知恵がたくさん盛り込まれた、生きるための暗号がかくされた食がタイマグラという入植地に息づいているように感じる。
現代のように均一に分化され洗練されてきた食もわたしは好きだが、贅沢すぎるのはちょっと気がひけるのが本当のところだ。素朴でも手間暇かけたものはなんでもその心がおいしいと思えるものだ。
創刊号にはタイマグラの味噌のこと、そして2号には春の外ごはんのことが書かれていて懐かしくて嬉しくなった。
陽子さんこれからも楽しみにしています。

『うかたま』季刊 発行:農村漁村文化協会
詳細はこちらのサイトでごらんください。

*ほんのちょっぴり2号でお役にたてて嬉しかったです!
タイマグラでの記録はこちらをお読みください。

posted: mitsubako at <07:53AM>

comments:

mitubakoさま
早速入手してくださったのですね。ありがとうございます。
あのまぶしいような5月の外ごはんが、今日の地吹雪マイナスの世界と繋がっているとはにわかには思えないような・・・。
今日は真冬です。

お知らせ遅れました。
・フリブール国際映画祭 スイス・フリブール 3月12日~19日
   http://www.fiff.ch/homeen.html
   上映日
   3月14日 17時30分
   3月15日 20時30分
   両日 澄川嘉彦監督が参加。

監督は10歳のお嬢さんと共にスイスへ今朝旅立ちました。土産話が楽しみ。

posted: yama on 2006年03月13日 13:18

yamaさん
フリブールだったのですね。この情報は、PRでほんの一時、写真のコミュニティに掲載したところ、たまたまわたしのコンタクトの方が、フリブールに住む海外の方だったようで、見に行ってくれました。とても感銘を受けたとメールをくれましたよ。嬉しいですね。
あーーー地吹雪…ちょっと怖いもの知らずで見てみたいです。今年もどこかで必ず遊びに行きだいです!

posted: mitsubako on 2006年03月15日 10:09

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