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2005年11月29日
『動物園の珍しい動物』
以前、エントリーで金関寿夫さんの『ナヴァホの砂絵』を読んでいると書いた。その後、金関さん関連の書籍をいろいろ手にしてみている。『動物園の珍しい動物』は金関さん編の日本のライト・ヴァース選集。その選集のあとがきにも書かれていたけれど、ライト・ヴァースって…。金関流に訳せば軽い詩のことなのだそうだ。それほどそういう詩に出会っているかはわたしもよくわからないのだけれど、ナンセンスな戯れが歌になっている詩ということなのかな。分類とかはわたしにとってはとても重要なことでもないのでとにかくこの可愛らしい選集を時々声に出して読んでいる。
動物園の珍しい動物
セネガルの動物園に珍しい動物がきた
「人嫌い」と貼札が出た
背中を見せて
その動物は椅子にかけていた
じいっと青天井を見てばかりいた
一日中そうしていた
夜になって動物園の客が帰ると
「人嫌い」は内から鍵をはずし
ソッと家へ帰って行った
朝は客の来る前に来て
内から鍵をかけた
「人嫌い」は背中を見せて椅子にかけ
じいっと青天井を見てばかりいた
一日中そうしていた
昼食は奥さんがミルクとパンを差し入れた
雨の日はコーモリ傘をもってきた。
天野忠
なかでもとりわけこの詩がわたしは気になっている…
『動物園の珍しい動物』 金関寿夫編/元永定正絵(書肆山田)
posted: mitsubako at <07:11AM>