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2005年11月04日
朱色のゴム長ぐつ
昨年の今ごろ、朱色のゴム長ぐつが欲しくてこんなことを書いていたのだなとあらためて笑みを浮かべてしまいます。そのお気に入りの長ぐつを買いました。養蜂園に何度かそれを履いて出かけたり、雪の日の公園を歩いたり、今年の夏は何度となく水まきで活躍しました。年季がはいって自分にしっくりくるまでどのぐらいの月日がかかるのでしょうか。
2004年の9月のはじめ頃、街中で朱色のひざ下まである長ぐつを見つけました。今日は、いよいよそれを買いに行こうとお店に行ったのですが……、
店員さんに「すみません、もう売り切れてしまいました。」と言われました。たぶん、Scotland製のものだったと記憶しています。オリーブ色とか黄色の長ぐつはよく見かけるのですが、朱というのは珍しいなと思いましたし、だいたい見ていてとても明るくて楽しい気持ちで仕事ができそうだと思ったので、次の機会にでも買おうとしていたのです。物を買うとき、瞬間的にどうしてもこれが欲しいという時と、少しづつ気持ちが向いて行く時とあります。長ぐつは、はける日の楽しみを温めていたのですが、品物の流通がスピーディな東京で残っているわけがなかったと、あらためて残念でなりませんでした。朱色のゴム長ぐつで麦踏みをしたかったし、近隣の田んぼへも田植えの手伝いをしに行ってみたかったのに、、、っと後から後から頭の中でぐるぐるとイメージがわいて来るのです。そんなモノにこだわってもどおって事はないのですが、なぜか時々どうしてもそれがいい時があるのです。大げさですが一生はき続けてみたかったのです。
そうして長ぐつを買うはずだった私は、本屋へ立ち寄って猪熊弦一郎さんが特集されていた小さな冊子“いろは”の3号と“ハチがいる!”を買って帰りました。猪熊さんはまだ生きていらした頃に講演を聞きに行きました。その頃は80歳後半で、お元気でピンクのシャツ姿で小磯良平の話をされたのですが、ユーモラスで前向きで本当に素敵な人でした。歳をとっても明るい色を好むのはいいですね。
もう何十年も前になりますが、まだ短大を卒業して青くさい頃の私は、猪熊さんが表紙を描かれた小さな月刊誌に文章を書かせて頂いていたことがあります。今思えば、恥ずかしくなるような内容を掲載できたのも、若気のいたりであったと思えます。尖っていた頃の懐かしい思い出がよみがえると同時に、心は鋭くはありたいけれど穏やかに猪熊さんのように快活に、歳を重ねられたらなと思います。きっとその頃、朱色の長ぐつをはきながら草や木に囲まれていることを夢みながら。
posted: mitsubako at <07:34AM>
私も朱色好きです。
日が傾いて、黄色みがかった赤、という感じが好きです。
猪熊弦一郎さんも好きです。
帰省に合わせて、年に2回ほど猪熊弦一郎美術館に行きます。
どの作品も純粋で温かくてきらきらしていて、
見ていると、自分の中のイガイガしたものが浄化される感じ。
ちょっと大げさかもしれませんが。
posted: ai on 2005年11月05日 13:01
aiさん
こんな赤い長ぐつです。
猪熊さんのおもちゃ箱は楽しくって欲しくなるようなものばかりです。カチーナの人形…触ってみたいです。
いいですね、美術館に行かれる機会があるとは…うらやましいです。
posted: mitsubako on 2005年11月14日 23:37