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2005年10月13日

白老アイヌ・コタン

今日のタイトルは、前田夕暮の書籍の一遍から。わたしは北海道へ二度だけ訪れたことがある。一度目に行った時釧路から列車にゆられて広大な湿原を見ながら弟子屈へ向かった。泊まり先の宿でバイトをしていた人が、アイヌの話しに詳しかったことを思い出したりした。
そういえば、姉が昔、買ったのか、人からいただいたのか木彫りのペンダントがあったことも思い出した。表がアイヌの女性の顔で裏にピリカ・・・と彫られていた。「ピリカ?」その頃はなにも知らない子どものわたし。おもしろいと思って復唱していたのだった。
夕暮の文章を読んでいたら、アイヌの祖先は犬であると書かれていた。
海岸に漂着した難破船に美しい娘がゐた。瀕死の状態のこの娘にどこからともなく犬がやって来て看病をし命を救った。犬と娘の間に誕生した男の子をアイヌと呼んだという神話が書かれていた。
そうか、犬だったのか。わたしはこれを読んだとき犬は狼ではなかったかと想像をめぐらし、『しづかなおはなし』の挿絵が頭に浮かんだり、月夜の晩の湖畔を思ったり幻想的なイメージの世界にひきこまれそうになった。
にわかにその時、通勤電車の窓から明るい太陽のひかりがそのページに射し込んだ。

posted: mitsubako at <08:50AM>