« 雑穀 | « Go to main page | 鉄道草 »
2005年05月27日
生前の形見

何十年前の今日、今このエントリーを書いている時刻、私はまだ母の体内の中だった。外界に生まれ出て空気を吸って人間となった不思議な日だ。
私は生まれた時からよく泣く赤ん坊だったという。
1カ月近くも前になるが、80歳を越えた伯父から桜の木のテーブルと椅子をもらった。伯父の母、富美さんもこのテーブルで食事をしたし、今は亡き伯父の妻、私の伯母であり私の母の姉である基恵子もお茶を飲んだりしたのだろう。
親友が泊まりに来た晩、真夜中なのに一番目のお客さんでこのテーブルにろうそくの灯りをともして和菓子を食べた。「このテーブルと椅子いいねぇ。ねぇ、ねぇ、あきることがあったら欲しい、そんな日はこないか…。」といった。
伯父は、生きている間に台所の片隅に小物が積まれていたこのテーブルと椅子をくれた。生前の形見だ。私も、それがいつなのかはまだわからないけれど、そろそろだなと思ったらこれを親友に今度は私の生前の形見としてあげられるだろうか…。
posted: mitsubako at <19:03PM>