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2005年05月02日
手書きのノートから 1日目
手書きのノートからの抜粋……
誰もいない駅、JR山田線で陸中川井下車。桜の花びらが輪行袋に降りそそぐ。はたくだけでも大変だった。ここに到着と同時に空は青。雨あがりだから抜ける青さだった。ゆっくりペダルをこぐ。太陽の光が強くて、自転車をこいでいると汗が出てきた。風は冷たいけれど光はとても強い。あたたかいとか、ぽかぽかするとか、そういうのではなくて浴びせるように頭上から降ってくる。
トンネルをいくつも越えて、山桜とか、新芽とか、道の路肩に咲くたんぽぽを見てただ走る。途中、峠の間を吹き込むような風がやってくる。あまりに強くてバランスを崩したりする。渓流のそばで休息したり、水を飲み、呼吸を何度も整えて、ゆっくり、ゆっくり、タイマグラへ向かう。やがて早池峰の山頂が見え隠れしてきた。自分が少しづつ目的の場所に来たと気づく。
フィールド・ノートという山小舎に着いた。人家があることにこんなに安心をするものなのかと思った。ヒノキ風呂に薪をたいてもらって入る。疲れがあふれ出すのがわかる。体を使った気怠い疲れだ。こんな疲れは久しぶりだった。おいしい食事をして、人と話して、夜も更ける。外に出てみるとすっかり冷え込んで、空は満天の星。どこを向いても星ばかりだった。
**水は、川から引いた管が1本。トイレはコンポスト式。電気はある。この環境にあって手で書くことを大事に過ごした。書くという方法にはいろいろな手段がある。そのどれを選択するかによって自分が思考することは変わったり、変わらなかったりする。どうしても、ペンを持って書くことを試してみたかたった。ただそれだけだった。
写真は奥畑・山代家でニホンミツバチを迎えるために庭に置いてある巣箱
posted: mitsubako at <12:22PM>