こころの空洞

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悲しいお知らせです。「みつばちの木箱」の活版印刷をお願いしていた小林輝之さんが天に召されました。38年の生涯でした。
訃報を知ったのは先週末で、とても信じることができず、ただただ呆然としていました。
5月14日、いつものように元気に「mistubakoさんの紙が紙屋から届いたらまた連絡しまーす。」と電話を切ったのが小林さんと最後にかわした会話でした。
その後、しばらく連絡がとだえていたので、何度も携帯に連絡を入れていました。6月11日の発信履歴がまだ残されています。ちょうどその頃、病室で病と闘っていたのかと思うと涙がとまりません。
今日はご両親のところへ、ご挨拶にうかがいました。会長の小林敬さんは泣きつかれた表情をされていました。もう一目見ればそれがどんなに悲しい出来事であるかはわかりました。悔やんでも悔やみきれない思いが伝わってきました。
「mistubakoさんの用紙もここに置いてあって、なんで息子に届けないんだって言ってたんですよ。」と話されました。紙の筒が置かれてあるのを見てまた涙がこぼれました。最後の仕事の川村美術館のカタログを小林さん自らが届けてくださって、その仕事ぶりにわたしは喜んでいたさなかのことでした。届けてもらったカタログがとても刺激になったことは以前ここに書きました。「みつばちの木箱」は誰かにいいわたされたものではないのですが、10年もの間わたしのこころの奥底で熟し、発酵しつづけたものです。不思議な使命感に満たされて、故人となった小林さんの意を叶えるためにも時間をかけてわたしは必ずつくります。
いまはショックでこころに空洞ができてしまい、この先何をどうすすめていくのか見えないのですが、わたしは必ずつくります。今日、お父さんと約束をしてきました。
小林輝之さんのご冥福をお祈りいたします。