Patagoniaの平原へ

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心地よい秋風が吹いてきました。こうなると俄然、意欲的になって「あれもやりたい、これもやりたい」「あそこへも、ここへも行きたい」と思うから不思議です。外界からたくさんのものを体感し吸収して、新しい息吹が体のなかを通り抜けていくようにしたいと思います。自分のなかで煮つまってしまったものを浄化して、秋から冬に向けて再出発をしようと思います。
9月の後半は北海道へ向かいます。わたしのテーマのひとつ「blue series」の最後の撮影旅にしようと考えています。残り10枚になったポラロイドのインスタントフィルムを全部使い果たそうと思っています。広大な台地の空気をつかんで小さな四角いフィルムに封じ込めてきます。
最近「頑な」ということを考えたりします。それは他者に感じることもありますが、もちろん自分にもです。表現したい世界観がだんだんに出来上ってくると、そこには何もよせつけたくなくなる。外界と距離をおいていると、周囲の自然ですら語りかけてきていることが聞こえなくなる。人間は年齢を重ねていくうちに、自分の世界を築くことに没頭して、外界とのつながりを断ち切って孤立して行きがちになるのではないかと思います。わたしはできるだけ、調和と共生のなかに在りたいと願っています。意地をはってまでそうしたいというのでもなく、自然なバランスで柔和でありたいと意識的に考えています。「わたしってこういう人なの」と自ら限定をしてしまわないように、のびやかに過ごしていきたいのです。この夏の制作では、少し頑なになっている自分の兆しを感じました。もっと柔らかな自分になるためにも、北海道の大自然に包まれてこようと思います。動物本能的な感覚を作品に残した、砂澤ビッキのアトリエを訪ねたいと思っています。
n˚f˚4号が印刷所から届きました。とうとう最終号になりました。昨年の12月から3カ月に1回の間隔で、毎号8日に発行をしてきたpoet ペーパーも無事に着地しました。n˚f˚の写真を担当してくれたFelipeさんはサンチャゴに住んでいます。昨年、同じ大学の卒業生のStephさんと結婚をしました。披露宴に招待をされていたのですが、遠隔の地へ飛び発つことは残念ながらできませんでした。それで結婚式の写真を見てくれとFacebookというサイト上の写真アルバムに50枚以上もアップしてくれました。新緑がまぶしい春の庭園で家族や友人が集まり、とても心のこもった式のようでした。

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今後、彼が展開していこうとしている「NO-MADE」のプロジェクトを軸に、彼らふたりへのお祝いの意もこめて、この号はFelipeの話を書きました。「NO-MADE」ということばはノマディズムや、建築家としてのNO-MADE、非建築を意味するおもしろい造語だと思います。
他者のことでありながら自己を投影させて、誰かひとりのために、誰のものでもあって、誰のものでもないものを書いてみたつもりです。
「たとえば羊を守る人のことを想うことから 最果ての地の朝がはじまる」
3号が発行された時にお話したように、「もうひとつの場所」はわたしの日常においてそんなことなのです。
ゴールデンウィークあたりからぼちぼちと取り組み始め、長丁場の4号をすっきりと、コンセプチャルに仕上げてくれたtalenさん、いろいろとどうもありがとう。
そして、溢れ出る解釈をいつもそばから伝え続けてくれた翻訳者のyamaさん、本当にどうもありがとう。yamaさんが参加してくれたことで、海外の方々と内容を分かち合うことができました。深紅のダリアをそえて、みなさんおつかれさまでした!

n˚f˚ poet paperはOnline shop 328 poetgraphでとり扱いをしています。1部800円で配布しております。Paypalシステムをご利用でない方は、直接メールでお問合わせください。詳細をお知らせします。

Comments:

祝!
私も勇気をいただきました!再出発の秋にしたいと、私も同じ思いでいます。

気持ちがつながっていますね。一緒に歩き始めましょう!

おめでとうございます:)
わたしのほうはなんだか忙しい秋になりそうなのですが、
ダリアの赤を心の杖に、
クリエイティヴ面でも歩き出したいなと思いました。
こちらこそ、ありがとうございました!

yamaさんありがとう。
そしてたくさん助けていただいて、一緒に最後まで作ることができて楽しかった!
ダリアの花は力強くて、強烈な色をしているものもあります。見ていると気持ちが明るくなってくるから不思議です。
今はオレンジ系のダリアがテーブルの上にありますよ。

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