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今は四月の末、賑やかな春を迎えているのに、急に忘れていた氷梅を思い出した。忘れかけた頃にまた季節がえりをするのも悪くない。
それは三月の静かな朝だった。たっぷりの湿り気を含んだ雪はあらゆる喧騒を吸収し、都会とは思えない、人もまばらの公園へ長靴を履いて私は出かけた。 |
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泡梅と命名
ほのかに頬を赤らめた少女が風の中ふっと消えて行った |
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処女梅
まだ知らぬ想いに恋いこがれ待ちわびる娘
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初々しき想いを凍らせて
時を止め、汚れを真白に覆う雪
降って 降って 降り積もれ |
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やがて雪は止んだ
そして氷梅から雫がしたたる
甘い春の気配を醸し出しながら……
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**2005年の3月4日、たまたま用事で休暇を取った日は朝から横なぐりの雪だった。見なれた街の景色は一転して雪国の街のようだった。ひざまでくる長靴を履いて梅の咲く公園に出かけた。これが、今年初めの梅見だった。氷梅を見るのは初めてのことだった。乾燥していた空気が豊になり枝から花へ伝わって、梅の花は生きを返したように上品でいて艶やかだった。
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