みつばちの木箱,トップページ みつばちの木箱,トップページ
Story Box
journal
copyright
赤土と石ころの振動が体を通りぬけていく
追い風に乗せられて走れば
空っぽの地平も時速21kmで蘇生する
 
 
自転車で走ろう(2003.07.05)漁師町をぬける
 
三浦半島この年の梅雨はいつまでたっても明けなかった。7月5日は7月でたった1日の夏日だった。朝8時ごろには汐入駅に到着をする。
三浦半島地図上では60kmぐらいの行程を走る計算だった。横須賀の街を走りR16に入ると観音崎に向かう。R16沿いは道幅が狭くしかも車が多いので走行に気を取られる。海沿いになると、道路沿いで釣りをする者たちがいた。
三浦半島ペリーが来航したことでよく知られる浦賀を過ぎる。小学生の頃に遠足で訪れた時には、とても遠い場所だと思っていたのに、自転車でこうして走ってみるとあっという間だった。どんよりとした重たい雲がまだたれ込めている海沿いのアップダウンを繰り返し走る。登り下りが小刻みにある道なので、車さえなければ結構おもしろいのだ。三浦海岸を過ぎて、城ヶ崎付近に到達した。
城ヶ島大橋に行く道で少し迷っていると、漁師風のおじさんが話しかけて来てくる。道を教えてくれると、ママチャリでついて来てくれたのだが、登り坂は本当はもっと自分の速度で登ってしまいたいところをぐっとがまんした。やれやれ、やっと一番急なポイントで「ここから上」と言ってくれるものだから、とうとう足を降ろしてしまった。

三浦半島 三浦半島 三浦半島

三浦半島城ヶ島公園に着いた。ここに来て、急に雲が動いて晴れ間が広ろがると、突然、夏がやって来た。さすがに太陽の光が眩しくて暑い。まだ行程の半分ぐらいしか走っていので、この先の日射しに耐えられるか少し不安になる。道に木陰はない。城ヶ崎の岩場で海を眺めてから、いよいよ葉山方向へ走り出す。途中、途中の海岸は人気もなく閑散としていた。「三崎のまぐろ」の旗を横目に漁港をぬける。漁港独特の生臭いのにおいが鼻をつく。
油壺を過ぎても、まだ昼食も食べずに走る。自転車走行には、軽食で小分けにするのがいい。行動食も持ち歩くが、それだけではお腹は持たない。満腹は、走行には禁物だ。その禁断具合がちょっと慣れてくると麻痺してきて調子がいい。
いよいよ長者ガ先で蕎麦屋に入る。軽い熱射病になりそうなぐらい体がほてりすぐには食欲がわかない。冷たいそばを一口、二口とだましだましお腹に入れる。水をガブガブと飲み干す。予想外に晴れてしまったので後半の行程が少しきつくなっていた。森戸あたりまで来れば、もう今日のゴール地点の鎌倉は目と鼻の先。やっと海岸に降りて、しばらく足を海水で冷やした。なま暖かい海水がこぎ疲れた足には気持ちがいい。何十分つかっていただろうか。 こうして、葉山を越えて由比ヶ浜から鎌倉の市街地に入る。夕刻の暗くなる前に到着ができた。
半島を一周することができて、心地よい疲れと達成感にひたる。あらためて、自転車は体力と気力があればどこにでも行ける乗り物だた実感する。里山や自然林をかけめぐるのは気持ちがよい。それには、少し技術もいるし、時間もそれなりに必要とする。街なかを走るのは、空気が汚れていて、あまり好きではない。けれども、日頃電車や車で通過するところを、自転車で走ると速度や距離感がぐっとわいてくる。こうした小旅も悪くはない。三浦半島1年近く、40分ほどの往復路を通勤で走っていたことがある。毎日乗るということは、知らない間に筋力がつく。
私は、以前、サンフランシスコに住んでいた。あの街で自転車の気軽さと出会い、乗り回した記憶を、またこうして横浜で再現している。もっと街で自転車が走りやすくなって欲しい。そんなアクションも少し自分の中にある。道路は車だけのものではないのだから。


**2003年の7月私は三浦半島を一周する。いつもお世話になっている横浜BikeTown の横山さんのアドバイスで輪行には空いている汐入駅を勧められた。私はMTBを使用しているが、このコースはロードバイクに向いている。いづれ、憧れのロードを手にしたら、練習で走りたいコースのひとつだ。しかし道は車の往来が激しい。

ページのトップへ
blogmail