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朝の鳥たちの声にさそわれて、ペダルをこぐ。 登りだって軽やかなもんだ、私の呼吸で、私の速度、消してリズムを乱さない。
ちょう度汗をかいた頃、朝の海は喜びに満ちていた。
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火山灰のなかに道はない。けれどもそこに、数時間前の轍があった。
自転車のタイヤはぎしぎしと体重を感じて地面にめり込む。重たい、進めない、足をつく。空回りするタイヤを無理矢理こいで、あそこまで私は行きたい。 |
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何もない、焼け野原。 空の空なる空。 『荒野で呼ばわる者の声がする。……道をまっすぐにそなえよ。』
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| 海風のシングルトラックを進もう。白波、波しぶきなんかに負けられない。 |
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| 気がつけば、私はすっかり波間に呑まれていた。 |
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| **2003年の4月私は生まれて初めて伊豆大島に自転車を連れて渡った。大荒れの前夜横浜港からフェリーに乗り船泊して朝の6時に大島の岡田港へ着く。その日は台風一過のような快晴で、目の前に富士が全景を現していた。気温10°の風に吹かれて爽快な走り出しだった。裏砂漠と呼ばれる火山灰の山頂付近は面白い。地球の表情が様々に見え隠れする大島は自転車乗りにはメッカだ。この時はチームフォードスペシャライズドの御子柴頼信さんにお世話になった。そして、再び大島を訪れた際にはチームキナンの恭司選手にもお世話になる。もっと自由に、もっと走れるようになりたい。 |
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