お母さんの家

コペンハーゲンの滞在は約2週間ちかくだった。その間、便利な街中でぎしぎしと床がなるアパートメントに住んでいる友だちのキルスティンに一部屋を提供してもらい、狭い部屋に姉と荷物を押し込んで宿泊させてもらった。わたしはソファーをベッドかわりにして、毎朝簡易シャワーをあびるだけの生活だった。時々、食事を一緒に作った。普通にここで暮らす人の家に滞在できるのは、この土地を知る近道だったりする。
地元っ子の真似をしていると、いつの間にが自分も一丁前のデンマーク人になった気分になる。キルスティンには年取った母親がいる。その家に招待をされて遊びに行った。家のおもむきが今でも想いかえされるほど、居心地がよかった。庭にはえた一本の木はいつも心に思い浮かべるわたしの庭だ。芯の強い老人がひとりで家に暮らすことは、この国では普通のことのようだ。

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