デンマーク王立図書館

旅の途上で図書館にたちよることほど楽しいことはない。ヨーロッパを旅していると、とてつもなく大きく、古臭ただよう図書館に出会う。修道会のような密室に積み込まれた本棚や、大学の古典的な図書館。ヨーロッパの国々を支えた多くの思想家や宗教家たちのある意味で権威の象徴ともとれる。
さて、コペンハーゲンは運河の街だ。舟で運河をめぐっていると煉瓦色の屋根と錆びた銅色の屋根が、彩り美しいコントラストをはなっているのがよくわかる。古典的な街の風景の中にぽつりぽつりと現代建築が顔をのぞかせているから面白い。そのなかでも目を引くのが通称「ブラック・ダイヤモンド」と呼ばれる新しいデンマーク王立図書館だ。1999年にシュミット・ハンマー・ラッセンにより設計された。屋内は吹き抜けの天井で、ガラスばりの側面から運河が見渡せる。図書館といえばアカデミズムにのっとり、厳かで閉じた厳粛なイメージが強いが、ブラック・ダイヤモンドはそれをくつがえすように明るくオープンでモダンな環境が提供されている。公共性が外にむかって開かれるという意味では図書館の機能がつつぬけで見渡せるという点に自由さを感じる。

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