彫刻家 INOUE junichi

こんな島にも日本人の彫刻家が住んでいると聞いた。あいにく、休暇で留守のようであったが、静かな林の奥まった所にあるアトリエ兼自宅の前まで行ってみた。彼はデンマークの彫刻家のもとで制作を共にしていた。やがてその作家のお嬢さんと結婚をして、ボーンホルム島に住みつき作品を作っている。石屋らしさが漂うアトリエだった。
作品はどことなく、太古を思わせるような有機的な素石とデザインカットされた石の組合せで、この国では特異として人々の目を惹くのかもしれない。岩盤の島、岸壁、花崗岩や白砂といった自然環境が作家の造形をこの地に深く結びつけたにちがいない。Ronnoの中心街の広場に設置された彼の作品を見に行った。井上のアトリエや作品から、ふいに日本の雨引の里を思い出した。ひっそりと水をためた四方体の村井進吾の作品は洗練されていてミニマムだとこの時感じた。

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